直前割引ホテル

直前予約のホテルというが、経営者の観点から言わせてもらうと、
ホテルは労働者が多く携わり、労働者一人あたりの効率化改善がしにくい、という問題点がある。

その上ホテルは、部屋数×単価の上限があり、爆発的な大ヒットが
生まれない条件下にあるから、売上額の上限は毎日一定である。

つまり、原価低減がしにくく、売上増も見込まれない業種であることから、
利益が出し難いのでは?と推測される二大要素がしっかりはまっている、世にも難しい商売。

さぁ、そんな愚痴を言っていてもはじまらないな、まずはホテル経営を
数字の観点でなんとか見つめてみることにしようじゃないか。
直前予約のホテルとして生まれ変わるためには、必要な手続きだからね。

 

 

 


全客室の売上を、客室数と稼働率でみる「Revenue per available room(Rev PAR)」が
一番いい見方になる、というのはホテル業界の先輩たちから学んだ知恵だ。

このリベニュー・イールドマネージメントは、航空機の採算性を見極める時と一緒で、
販売可能な部屋を残さず、なるべく高い値段で販売できるか、に重点を置いたものだ。
この数字を改善するためには、オーバーブッキングやアップフレードなど、
スタッフのその場の判断が重要視され、彼ら予約スタッフに状況判断で
安い料金を提供する権利もなければ、直前割引ホテルの予約客をゲットすることはできない。

つまり、権限委譲が必要とされていて、直前割引ホテルはその彼らの権限の中で
直前割引という手段をぶら下げて、通り過ぎる宿泊客を獲得するのが望ましいのだ。

直前割引のインターネット販売は、単価を下げるだけの悪者ではない。
電話では、あらゆる販売制限をコントロールできないが、
ネットならその裏に様々な条件を潜ませることができるから、
結果として適正価格維持に大きく貢献しているのが、直前割引などのネット予約なのだ。

旅行会社を経由すると10%ぐらいの手数料をとられてしまうから、もうけが弱まってしまう。
その分、ネットでの直前予約なら人件費がかからず安いし、リアルタイムで、
リベニューマネージメントをしながらネット販売ができる。

これらのことを総合的に考えれば、ますますネットでの直前予約ホテルが、
ホテル経営の最良かつ最高の管理ツールだと見てくるなぁ。

 

直前割引 旅館予約

日本の旅館の素晴らしさを、世界に伝達する。
旅館らしい魅力をウリに、サービスと収益の両立を実現させる。
このことを叶えるツールとして、ウチの旅館で導入したのは、直前割引旅館。

まずはサービス。
これはつまり、常に豊富なお客様と接し、場数をつみ、反復練習と定期的な専門トレーニングをする。
そのためには、賑わいのある旅館でなくちゃいけない
お客様が滅多にしか訪れない旅館でいては、サービスの向上なんて望むべくもない。

旅館の素晴らしさとは、まぁサービスとほぼイコールだけど、
ちゃんとお金がまわっている旅館であれば、内装も外装もメンテナンスできるし、
提供する食事やらお部屋やらにも、気を使うことができる。

良い循環にもっていくためには、つまり、いかに定期的に満室状態にするか、
それがキーになることをウチの旅館は認識していた。

 

 

 


それまでは、ウチの旅館は法人需要に収支面をほぼ依存していた。
法人需要を呼び込む工数は、個人需要の工数と同等。
そのくせ、単価が良く、数もあるため、売上が抜群に大きいので、美味しい顧客だった。
法人顧客の宿泊はもちろん、いかに宴会を獲得するか、
これが旅館の黒字に直結するキーワードだったのは、もう旅館業界の常識だったのだ。

ウチの旅館は早々にマインドチェンジし、そこに+αして、個人需要を掘り起こすべく、

直前割引の旅館として、もうひとつの刀を握ったのだ。
どうしても季節、経済、社会動向に左右される法人需要だけでは安定が保てないから、
それを補完するための個人需要、直前割引旅館をアピールすることで、
常に満室状態をキープすることができた。

活性化された旅館は、おのずと品質が向上してゆき、人気の旅館として不動の位置を築いていった。
直前割引の旅館は羽ばたくよ、目の前の割引で一見損をしているように見えて、
実は長期的な利益を叩きだすのが、この直前割引の旅館なんだと、ウチの旅館は知っている。

 

直前割引 宿業界

直前割引の宿企画は、宿業界の常識を覆す
宿って何十年も同じ場所で、同じ設備で営業していると思われがちなんだけど、
所詮現在の世の中は、十年二十年もすれば環境変化が著しく、同じ顧客層が訪れるとは限らない

ハコモノ産業、装置産業である宿業界だが、数十年先を当て込んだ投資は、
宿にとっては不幸なリスクにしかならなくなっているのは、すでに宿業界の常識。

 

 

 


だからウチの宿は、直前割引宿としてもっとタイムリーに初期投資を
回収するような企画で宿を立ち上げるのだよ。
いいかな、この宿は老舗というブランドなんてどうでもいい
ブームになっている観光地に、きっと寿命は十年、あまり設備投資しない形で宿を出して、
直前割引プランをバリバリに売り出して、宿へとお客様を誘致する。

なにせ賞味期限ありの宿だから、短期的な利益を確保するためにあらゆる手を打つ
普通の宿が、地元との関係、実績と信頼、リピーター、
日本人らしい感傷を求めるのに反して、我が直前割引宿は、極端にビジネスライクだ。

宿業界の黒船、それが直前割引宿企画だと言われて久しい。
そんなのは日本の宿じゃないと叩かれても、一部の宿のように時代に合わずに倒産したり、
無残な姿をさらけ出すよりはマシだと、強い信念をもって、このまま直前割引宿を続けていくのさ

 

 






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